あいの風とやま鉄道の3分早いライナーに乗ってみた!
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あいの風とやま鉄道

北陸新幹線の開業に伴って、移管された富山県内の在来線。石動(いするぎ)駅から越中宮崎駅までの20駅、100.1kmが運行区間です。トップの写真は高岡駅の料金表を撮影したものです。緑が『あいの風』の区間で倶利伽羅駅以西はIRいしかわ鉄道、市振駅以東はえちごトキめき鉄道の運行になります。新幹線の通っていない区間は旧来通りJRが担当しています。

あいの風ライナー

金沢駅から泊(とまり)駅までの区間20駅の内、10駅だけに止まる全席指定の快速列車(有料300円)。ここで気になるのが、運営の違うIRいしかわ鉄道区間(金沢駅から倶利伽羅駅)の扱い。なんと金沢駅から泊駅まで乗っても300円でOK!石川県内の約20km分がお得になります。さらに凄いのは、始発の金沢駅の次に停車するのが『石動駅』な点。金沢駅を出発すると、もう石川県には止まらないのです・・・*上の写真は通常の列車ですが、ライナーには快速の表示とロゴが入っています。

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乗車の感想

初のライナー体験は意外な形でやってきました。乗車駅は高岡駅・降車予定は富山駅、三つの駅に停車する通常18分の区間です。一番最初に来た列車に乗車、それがライナーであることを知ったのは発車後、車掌さんが検札に来た時。「解りにくくてすみません」に続けて、丁寧な説明。2駅(小杉駅には停車)とばしで300円・・・乗車券が360円なので少し複雑な気持ちに。それを察したのか車掌さん(女性)、「金沢からだと次は石動まで止まらないんですよ」。微笑みを受けて、「泊まで行くと凄くお得ですね」とこちらも笑みで。

高岡駅前(新幹線の新高岡駅は徒歩30分位離れています)の大伴家持像。右には金のドラえもんと仲間たちの像が!

列車はあっというまに富山駅に到着、所要時間は3分短縮されて15分。あまりにも短距離で1分=100円換算になってしまいますが、必ず座れるメリットは大きいです。本来は事前購入・全席指定なのですが、車内ですべて対応してもらえました。

富山駅から歩いて約15分、富山城前


金沢・富山間の交通比較

新幹線が開通し、「特急サンダーバード・特急はくたか」が消えた富山県内。現在(2019/09)の金沢駅~富山駅間の移動手段を比較してみました。

IRいしかわ鉄道経由、直通あいの風とやま鉄道 今回、ご紹介した路線です。料金1,220円で乗車時間は58分前後。あいの風ライナーはプラス300円で約45分。1分単価は23円まで下がります。

JR西日本新幹線 新高岡駅に停車しない「かがやき」と各駅停車の「つるぎ」が走っています。かかがやきは全席指定、料金は3,130円(閑散期)・通常3,330円・3,530円(繁忙期)、乗車時間は約19分。つるぎも指定は同価格ですが、自由席が設定されており2,810円、乗車時間は約23分になります。

北鉄・地鉄高速バス 石川と富山を代表する交通会社が運行する高速バス。料金は930円、乗車時間は交通状況によって大きく変わります。平日の空いている時間は快適で約65分、逆に大雪で交通規制がはいると90分以上かかることもあります。地元の方は一枚あたり770円になる回数券をよく使用されています。

明らかに新幹線が速いのですが、欠点は非常に高額なこと。あいの風鉄道の強みは運行本数が多い(20~30分間隔)点と雪にも強い安定性です。高速バスの強みは北陸一の観光地『兼六園』まで同額で行ける点です。

山側とトンネルが続く新幹線と違って、あいの風鉄道は海側を走るワン

線路から二つ下流の橋、富山大橋の眺望

最後に
間違って乗ってしまった「あいの風ライナー」ですが、想像以上に新鮮で快適。いつか終点の泊駅まで乗ってみたくなりました。ライナーではありませんが、あいの風鉄道にはえちごトキめき鉄道直通の糸魚川(新潟県)駅行もあるんですよ!


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