日々発展する大都市
遼東半島の先端に位置する大連。ロシア・日本の統治下に置かれた時代を終え、今では人口600万の大都市です。最近は観光地としての人気も高く、大勢の観光客が訪れています。日本から近い、気軽に行ける中国です。羽田・成田・関空他、日本各地から直行便が出ています。ぜひ、上海・香港とは異なる中国北方の歴史と空気に触れてみてください。
日本から大連までは?
関空・中部から2時間半、あっという間に大連に到着。帰りは更に早くなります。空港は大連周水子国際空港。大連郊外にある国際空港です。大連中心部まではタクシーか地下鉄がお勧め。ただ地下鉄は入場前に荷物の検査があり、液体を持っていると厳しく注意されます。私が利用したのはタクシー、30分程で中山広場に着きました。距離はそれなりにあるのですが、道中はほとんど車専用道路。行きも帰りも、スイスイ進んでいきました。料金も安く、円換算で500円ほどです。
大連の気候と服装は?
海に近いこともあって、想像ほど寒くありません。札幌と同じくらいと考えて良いのでは。特に春と秋はとても過ごしやすい時期です。冬になると寒くなりますから、ご用心。私は6月後半に訪れたのですが、穏やかな晴れが続きラッキーでした。
緯度が日本とそれほど変わらないので、四季も同じ。真冬以外は日本から着てきた服でほぼ大丈夫です。建物が似ていることもあり日本?と思うことも。ホテルのコンセントも「二つ穴」がフォローされている所が多く安心です。ただ電圧は220ボルト(日本は100ボルト)ですから、対応しているか?荷造りする際にチェックしてください。今のモバイル機器はほとんど大丈夫かと思います。夜までホテルに戻らない時は予備バッテリーを持っていると安心です。
▲上の写真は大連から北に延びる新交通『快軌3号線』の大連駅。昔からの大連駅(いわゆる国鉄)と徒歩で数分離れているので注意が必要です。
大連のお金と物価は?
大連の通貨は人民元(CNY)です。100元=約1,600円です。空港・大きなホテル・銀行・街の両替所で日本円から両替できます。私はレートは良くない(少し)のですが、空港でまとめて両替しました。物価は日本より安めです。特に飲食費とタクシーが安いので助かります。地元のお店で本場の点心をぜひご賞味ください!
食事(地元の食堂)=約30元(480円)
タクシー初乗り=約10元(160円)
ミネラルウォーター500ml=1.5元(24円)
ケンタッキー=日本より少し安い
バーガーキング=日本と同程度
*あくまで目安です。
街中でよく見かけたケンタッキー。KFCの文字を見ると安心しますね。
代表的な大連の観光地は?
中山広場
大連の中心、ロータリーになっている大きな公園です。周囲には日本統治時の建造物が建ち並んでいます。写真はその中の一つ、当時宿泊したホテル「大連賓館」。1914年、『大和ホテル』としてオープン。それから100年、外観も内装もほぼ当時のまま。最近まで普通に予約して泊まることができました!(現在は営業終了)
▲有名な朝夕の体操タイム。太極拳は少数でリズミカルな体操がメインです。
労働公園
大連市民の憩いの場、労働公園。早朝から多くの人々が集まって太極拳や体操をしています。広い敷地の奥には大連観光塔があり、展望台から街を一望できます。(よく使われている大連のイメージはここからの写真です)
ロシア風情街
19世紀末、清朝から大連を租借した帝政ロシアが開発した地区。21世紀の今は大連駅北側のロシア風お土産ストリートになっています。帽子・アクセサリー・海産物に混じって望遠鏡が売られていたり、なかなかユニークなエリアです。ただ、路地に入ると当時の建物が修復されずに使われており、かなりインパクトのある状況になっています。
天津街
中山公園から駅に向かう途中に現れる大繁華街。左右に路面店、中央に屋台が並ぶ巨大な美食ストリートです。ほぼ毎日通った繁華街で、この先もずっとお店が続いています。ここだけで大連名物がお腹いっぱい食べられます。しかもリーズナブル。大連の日常を知るには一番のエリアだと思います。
南山風情特色街
小高い丘の上にある新興住宅街。地区の政府が推進する「おしゃれエリア」です。観光というよりも社会見学の気分で歩いてみてはいかがでしょうか。素敵なカフェやレストランもあります。
友好広場・上海路周辺
「友好広場」周辺の大通り&天津路と途中で重なる「上海路」。建設中の高層ビルと昔ながらの建物が混在しているエリアです。どの道を曲がっても、開発途上の大都会感が満喫できます。
▲このタイプのゴミ箱が至る所に設置されています!