台湾は鉄道とMRT(地下鉄)で、ほとんどの場所に行くことができます。でも路線バスの方が便利だったり、楽しい観光ができるケースも多々あります。簡単な乗り方を知って観光地への移動にバスを利用してみましょう!
*通貨レートは日々変動します。
▲饒河街夜市のお隣にある観光地、松山慈祐宮の前を走る路線バス。バスなら幻想的な雰囲気を車窓から少し高い角度で楽しめます。乗り方は簡単
カードを用意→ バスを探す→ 手をあげる
降りるときは「下車鈴」という下車ボタンを押す。これだけ押さえておけば、ほとんど対応できます!
カードを用意
日本と同様、煩雑な料金支払い。車内には両替機がなく、お釣りも出ないので小銭か交通系カードを準備します。お奨めは悠遊カード(EASY CARD)、$100(台湾ドル)=約360円でスイカ・イコカ同様の使い方ができます。コンビニでも買える、とても普及しているカードです。カードを入手したら、試しに最寄りのバスに乗ってみるのも面白いかも知れません。
▲こちら↑はMRT(地下鉄)に設置されている悠遊カードのチャージ機です。購入時のカード残高は0円ですから、チャージも同時にします。あまった額は20台湾ドル=約72円の手数料(長期使用は無料)で解約できますが、コンビニで使えますから無理に解約する必要はないと思います。
バスを探す
バス停で路線を調べながら乗車するのも旅の楽しみですが、事前にGoogleMapを見ておくとスムーズになります。見方は簡単!今いる周辺のバスマークをクリックすると停車する路線の一覧と運行間隔がでてきます。たとえば「台湾の原宿こと西門」の周辺からは、こんなにたくさんのバスが出ています。左の一覧から目的地に近い地名を探して、その路線を覚えておきます。
「経路」で現在地と目的地を入力(もしくは地図で指定)する方法も便利です。バス停までの距離と、乗るバスの番号、乗車時間、降りる場所の情報が表示されます。一覧はアルファベットなので目的地の漢字に変換しながら考えるのが少し手間ですね。バス停によっては漢字とアルファベットが対比できるようになっている所もあります。6番の猫空站=下段の6番Maokong Sta.になります。
支払いのカードを入手して路線を確認したら、さっそくバス停(公社站)に向かいましょう。ここでちょっとした注意点があります。下の写真、一見すると日常の光景ですが、少し違和感がありませんか?台湾はバスも車も右側通行、日本とは乗車口とバスの向きが逆になっています。つい行き先と反対方向のバス停に並んでしまうことも。
街中でよく見かけるのは日本の路線バスにあたる公社・巴士。長距離バスは客運なのですが、バス会社の社名に〇〇客運が多く使われてるので少し混乱します。こちら↓は専用レーンを走る『首都客運』。遠距離バスもたくさん走っています。
手を上げて乗車
バスの正面と横に路線番号が記されていますから、目的のバスが来たら手を上げて運転手さんに乗車意思を明示します。黙って立っていると素通りされることがあります。
先払い(上車収費)か後払い(下車収費)か?は車内のドア付近に電光表示があります。上車収費の場合は、まずカードリーダーにタッチします。下車収費は文字通り下車時にタッチします。上車収費と下車収費が必要なケースもあります。最初は他の人の様子を見て周りに合わせると確実です。少し前の日本のバスは間違うと嫌な雰囲気になることがありましたが、台湾の運転手さんは親切なのでご安心ください。万が一、間違っていたら教えてくれます。初乗り料金は15台湾ドル=約54円。遠くまで行くと$30・$45と上がっていきます。
▲揺れることもありますから、吊り革・シートベルトはしっかりと。
ブザーを押して下車
知らないバスで怖いのは、『降りる停留所がいつ現れるか?』です。停車アナウンスはあるのですが、漢字で覚えていることがほとんどなので、電光掲示を頼りにします。次の停留所の表示は下一站に続いて地名が出てきます。Googleなどのナビで現在地を随時見ておくとより確実です。街中は一区間がそんなに長くないので乗り過ごしても落ち着いて次で降りましょう。
降りる際の合図は日本と同じくブザー(下車鈴)を押します。下車収費だった際は運転席脇のカードリーダーにタッチします。*不安で二度タッチしても余計に引かれることはないようです。
▲降りる時は周囲の車に気を付けましょう。
色々な所に行ってみよう!
電車では乗り継がなければ行けない観光地や名所に、ホテルのそばから直行できるケースも多々あります。料金体系は違いますが、台北の中心部『忠孝復興』から大人気の観光スポット『九份』に行くことも!
▲辿り着いたら別世界が待っています。料金は驚きの低価格、およそ90分乗車で115台湾ドル=約410円です。
▲映画をみているかのような夜景が!終バスが近づくと大混雑になることも・・・